教員から転職【完全版】教師の転職先や成功するポイントまとめ
教師から転職したい。そう思っている方も多いと思います。
なぜなら「教員の離職率は48%」とある調査でも言われているほど、多くの教員が実際に辞めているのが現状だからです。
そこで今回は、元キャリアコンサルタントとして教師・教師の転職もサポートしてきた経験をもとに、教師からの転職について必要な知識をご紹介します。
・教員・教師から転職はできるのか?
・教師から転職で成功するポイント
・教師からの転職におすすめの転職エージェント
・教師からの転職でおすすめの転職先
現在、教師の仕事から転職をしようか悩んでいる方はもちろん、転職に向けて具体的に動き出したい方、転職活動に苦戦されている方まで、ぜひ参考にご覧ください。
目次
1.教員・教師から転職はできるのか?するべきなのか?
離職率が非常に高い教員の仕事は、誰もが一度ならず何度も辞めたいと思った経験があるのではないでしょうか。
教員が仕事を辞めたい理由には「保護者や生徒のストレス」「非常勤雇用などに対する将来への不安」「勤務時間・労働環境のきつさ」などが主に上げられます。
教師から転職したいけど、本当に良いのだろうか?そもそも転職はできるのか?と疑問を持たれている方も多いと思います。
1-1.教師から転職するべきか?
教師から転職するべきかどうかは一概に言えませんが、一つの意見としてお伝えします。
教師の仕事でなくとも言えることなのですが、全ての仕事について私は以下のように考えています。
1-1-1.転職した方が良いケース
①身体(精神的または肉体的)に危険信号が出ている場合
人にはそれぞれ精神的・肉体的な限界が存在します。それはその人が今までの人生で得た知識・情報、肉体、愛を元に決まると考えています。身体に危険信号が出ている場合、それが今のあなたの限界です。
情報を取り入れて考え方を変えたり、限界を伸ばそうと試行錯誤する事もある程度は必要ですが、教員の仕事はそれ以上に厳しい仕事ともいえます。
それ以上無理をして突き進む事もできますが、教員・教師でうつ病を発症したり体調を崩してやむなく退職する方は多いです。
一度病気を発症すると回復するまでには長い歳月を要する場合が多いですし、一生その病気と付き合っていく事になる場合もあります。それらのリスクを追うよりは、早期に転職してしまった方が良いでしょう。
②身になるものがない、成長できないと感じている場合
教員・教師の仕事をしていても、これ以上貴方にとって身になるものがない、成長できないと感じている場合や、幸福感がない場合、それは今を生きる事に対してもマイナスですし、かつ将来の自分の希望や目標にとっても成長が止まる事はマイナスです。
自分次第ではどうにもならない環境の場合は、環境を変えてしまった方が良いでしょう。
1-1-2.転職しない方が良いケース
①身体に危険信号はなく、かつ成長ないし幸福感を感じる事がある場合
あらゆる仕事でも人生でも、モチベーションの上下はありますし、ストレスや疲労もあります。
ストレスや疲労が身体に危険信号を与える程ではない場合で、かつ成長や幸福感を仕事を通じて得られる場合、教員の仕事を続けた方が良いでしょう。
一生仕事をするとすれば60歳ないしそれ以上は仕事を続ける事になります。目先のストレスや疲労の改善よりも、その先の仕事を通じての自身の成長に集中することです。仕事での実績があればその後のキャリアはそれ相応のものになります。
もちろん立場や価値観などによってもニュアンスや重要度が異なりますので、一つの考え方として参考にして頂ければと思います。
1-2.教員から転職はできるのか?
教師から民間や公務員への転職は難しいと良く言われます。
しかし、実際はそんな事はありません。難しいと言っている方は、転職活動の方法を誤っている場合が多いです。
20代の教員はまだ選択肢が広いので、早めに動き始めれば多くの選択肢があります。
30代以降の教師は転職できないという事はないので、まずは動いてみることです。リスクと難易度は20代より非常に高くなりますが、教師の経験を活かした仕事に就けるチャンスは存在します。
企業の中には「まったくの未経験の方がゼロから覚えてもらうことができる」といった理由で、教員・教師の採用ニーズはあるのです。
重要なのは性別や年代に関わらず、まずは後述するような転職コンサルタントに相談してみることです。
次章では教員からの転職で成功するポイントを解説していきます。
2.教員から転職する際のポイント
教員・教師からの転職にはいくつか絶対に押さえておくべきポイントがあります。
・転職活動では転職エージェントを活用すること
・転職サービスにはできるだけ多く(3社以上)登録しておくこと
・スカウト型の転職サイトも活用すること
・できるだけ若いうちに転職をすること
それぞれを詳しく説明していきます。
2-1.転職活動では転職エージェントを活用すること
教員の転職では求人サイトではなく転職エージェントを活用するようにしましょう。
転職エージェントを活用することで、「自分の希望」と「転職の可能性の高い企業」を実現できる案件を複数提案してくれますし、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、年収などの条件交渉、退職の手続きなどまで行ってくれます。
教師からの転職でおすすめの転職エージェントは次章で解説していきます。
2-2.転職エージェントには3社以上に登録しておくこと
転職エージェントには必ず3社以上に登録をしておきましょう。
時期にとって忙しいエージェントもあり、担当者ごとにアドバイスをしてくれる領域の内容が異なるのと、紹介される案件が異なるためです。また、担当者と合う・合わないというのも必ずあります。複数に登録しても同一の企業へ応募しなければ問題ありません。
2-3.スカウト型の転職サイトも活用すること
転職サイトの中には、自分の経歴を匿名で登録することで、企業からオファーを受ける事ができるタイプのものがあります。
まずはスカウト型の転職サイトに登録しておくことで、企業から経歴を読んだ上で「面接したい」「面接確約」などのオファーを受けられます。
こちらもおすすめの転職サイトを後ほどご紹介します。
2-4.できるだけ若いうちに転職を考えること。まずは自己分析から
年齢を重ねるにつれて選考を突破できる企業数というのは減っていくと言って間違えありません。
異業種への転職はできるだけ若いうちにすることが重要です。
もう少し時間をかけてじっくり転職活動に取り組もうという方は、自己分析や適職探しから始めるのがポイントです。
おすすめなのはリクルートが無料で提供する「グッドポイント診断」です。
自分が気づけない強みを5つ教えてくれるので、適職探しに役立ちます。
3.教員からの転職におすすめの転職エージェント5社
教員からの転職でおすすめしたい転職エージェントを10社紹介します。
各社の特徴も合わせて解説するので、自分にあった転職サービスを複数選んで活用しましょう。
3-1.一人ずつ丁寧に転職サポートを施してくれる&業界大手のdoda
『doda』は、大手転職会社パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する転職支援サービスです。
一人ずつ対面で丁寧に転職サポートを行ってくれるのが特徴で、転職が初めての教員の方や2回目の方に向いています。
紹介する案件も多く、自己分析や適職診断も念入りにアドバイスをしてくれます。
求人数は業界最大手のリクルートに次ぐ2位で、異業種に転職をしたい方は必ず登録しておきたい1社です。
3-2.国内最大級の求人数&転職成功実績を持つリクルートエージェント
リクルートエージェントは、日本最大手の転職エージェントです。
他を圧倒する非公開求人数と転職成功実績が強みで、未経験分野への転職にも幅広く強いです。
希望の転職先に転職するためのノウハウや情報、バックアップ体制も一線を引く程のクオリティです。
求人数は非常に多いですが、登録者もかなり多いため、対応はやや事務的と感じることもあるようです。ただし求人の選択肢は広いので、こちらも登録しておくべき1社です。
3-3.女性の転職に強いパソナキャリア
『パソナキャリア』は、大手人材会社のパソナグループが運営する転職エージェントです。
パソナグループは人材派遣会社としての規模も大きく、事務職やサービス職などといった女性の転職にも力を入れています。
女性の教員・教師の方におすすめです。
3-4.第二新卒で異業種への転職に強いハタラクティブ
『ハタラクティブ』は、レバレジーズ株式会社が運営する第二新卒の転職に特化した転職サポートサービスです。
「未経験かつ若年層を採用したい」という民間企業のみを紹介しており、教員・教師になって2年未満の方に向いています。
3-5.紹介予定派遣から正社員を目指せる スタッフサービス
『スタッフサービス』は、国内最大級の人材派遣会社です。
事務職や管理部門などの女性向けの職種に強く、正社員採用を前提とした紹介予定派遣の求人では国内最大規模です。
希望の業界や職種で、いきなり正社員から働く事を目指すのがハードルとなる場合、紹介予定派遣も視野に入れておくと保険になります。
4.教員からの転職におすすめのスカウト転職サイト3選
4-1.スカウトの規模が最大級の転職サイト リクナビNEXT
『リクナビNEXT』は、国内最大規模の転職サイトです。
転職サポートは先ほどご紹介したリクルートエージェントになりますが、リクナビNEXTでは会員登録して匿名レジュメを登録するだけで、企業からのスカウト・オファーを受け取る事ができます。スカウトのやり取りされている流通量は国内の転職サイトの中でも多く、リクナビNEXTでしか扱っていない求人が全体の8割以上なので、とりあえず登録しておくべき転職サイトです。
4-2.国内2位の規模&非公開求人を簡単に紹介してもらえるdoda
『doda』は、先ほども紹介しましたが、転職支援サービスを利用してなくても登録できます。
独占求人が多く、求人の質も高いのが特徴です。転職サポートに登録をすると非公開求人を閲覧できる管理画面を発行してもらうことができます。
リクルートグループとは違った企業を紹介できるので、こちらもおすすめです。
転職活動を始めようと考えている方は、これらの転職エージェントとスカウト転職サイトを組み合わせて使いましょう。
5.教員・教師からの転職でおすすめの転職先と注意点
教員・教師からの転職先で人気なのは以下があげられます。
5-1.民間企業の総合職(営業、企画、サービス、マーケティング)
民間企業の総合職、いわゆる営業、企画、サービス、マーケティングなどの職種です。
業界はバックグランドが活かしやすい教育関連企業が人気ですが、中堅企業では「まったくの未経験者を採用したい」というニーズも多くあります。
5-2.民間企業の事務職(事務、経理、総務)
同じく民間企業の事務職や管理部門です。
教員はPCや事務作業、生徒のマネジメントを行う経験があるので、事務や総務などで活躍される方も多いです。
また、大学や塾などの教育機関でも事務職の採用枠があります。
5-3.塾講師、習い事講師
小学校や中学校、広告の教員から、塾講師や習い事講師に転職される方もいます。
実力主義である点や専門知識が必要となる点、非常勤採用が多い点は難点ですが、やはり生徒と関わっていきたいという方では転職していく方が多いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
教員から転職したいと思っている方に向けて、転職するコツや転職先などをご紹介しました。
教員からでも民間企業に転職することは充分可能です。転職に悩んでいる方は是非参考にしてみてください。