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記事更新日:2017年03月04日

Webディレクターは、事業のKPI達成を目的に、サイトの企画、開発、制作、マーケティングなどの専門部署・社外の間に立って、業務を監督していきます。

今回は、私がこれまでWebディレクションに携わってきて感じた、Webディレクターが一歩突き抜けていくために身につけたいスキルについて解説していきます。

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※Webディレクターと一口に言っても、

  • 受託か、自社か?
  • 営業系か、コンサル系か、開発系か、制作系か、マーケティング系か?

などで、求められるスキルとその度合いも区々です。
今回は、自社サイト(サービス)を総合的にディレクションする場合を主としています。

Webディレクターの役割

自社サービスのWebディレクターにあたる人は、Webプロデューサー、サイトプロデューサー(サイプロ)、ビジネスプロデューサー(ビジプロ)、Webマスターなど、所属する組織によって様々な呼ばれ方をしています。

一般的な自社サービスのWebディレクターの役割は、主に専門部署や他社の仕事を監督することです。監督すること以外では、会社によって役割がまちまちですが、なんらかの実際の専門的な業務を兼任する場合などもあるでしょう。

そんなWebディレクターに必要となるスキルは、大きくわけると2つあります。

  • テクニカルスキル(サイト・Webの業務を行うのに必要な能力)
  • ヒューマンスキル(監督すること、他人との円滑な関係を維持することに必要な能力)

もちろんこれ以外にも、仕事人として必要な能力があって、それからスキル以外にもWebディレクターとして求められる素質・人間性などもあります。

今回は、Webディレクターがプロになるために身につけておきたい必須スキルを解説します。

テクニカルスキル

Webディレクターのテクニカルスキル

Webディレクターにとってのテクニカルスキルは、IT/Web業界、コンテンツ、マーケティング、デザイン、システムなどの専門業務をディレクションできる能力を指します。

テクニカルスキルはディレクションをする際に、より最適な意思決定と管理を行うために必要です。

意思決定の質は、どれだけ事前に情報集収をして、多くの知識を持っているかと比例していきます。管理については、どのような方法で、どれくらいの水準で、いつまでに行うのかといった管理工程で、実際の実務を行う人よりも最適な「答」を持っている必要があります。

何を、どのような方法で、どれくらいの水準で、いつまでに行うのかを決めて実施するプロセスの中でディレクターがイニシアチブを握って成果を上げていくには、テクニカルスキルの習得が必要です。
Webディレクターが使う主なテクニカルスキルを10に分解しました。

1. インターネットビジネスの知見

自社サービスを運営していく上では、インターネット上で日々何が起きているのか、どのようなビジネスモデルがあるのか、どのような事業戦略があるのかを理解していく必要があります。
インターネット業界では、市場が急速に変化していき、競合はグローバルです。1か0かの世界に近いでしょう。そこでは、事業モデルや事業戦略を誤ると、あっという間に市場から淘汰されてしまう事もあります。
うまく変更を利用して事業スケールを行うため、インターネットビジネスに関する深い知見、嗅覚を身につけていきます。

参考サイト

2. デバイスの知識

サイトを利用してもらうには何らかのデバイスが必要です。デバイスはOSと同じく、最大のインターネットビジネス上のプラットフォームです。
パソコン(Windows/Mac)、スマートフォン(iPhone/Android/WindowsPhone)、携帯電話(docomo/au/SoftBank)、タブレット、ウェアラブルなど、デバイスに関する情報は理解しておく必要があります。
特にアプリやキャリア公式サイトを提供している場合などは、デバイスに関する知識の必要性が高まります。

3. フロントサイド言語 (HTML/CSS/JavaScript/CMS)

インターネットビジネスにWebサイト・Webサービスは欠かせませんが、サイトのフロント側を作っているプログラミング言語が、主にHTML/CSS/javascriptです。

フロント言語を理解し、Webサイトがどのように作られているか把握しましょう。実際のコーディングができると、工数の妥当性の判断や進捗管理、できることの範囲の把握、緊急時の対応なども行えます。

参考サイト

4. サーバーサイド言語 (PHP、Prel、Ruby、Java、MySQL)

Webサービスは、サーバーサイドのプログラミング、データベース、サーバーなどによって開発・提供されています。
言語では一般的にPHP、Prel、Ruby、Java、MySQLなどが採用されているWebサービスが多いです。

まずは自社が採用しているプログラミング言語や世界的に人気のあるPHPなどで、簡単なプログラミングができるようになると良いです。
また、フレームワークやプラグイン、APIなどを活用してどのような事ができるのかも理解しておくと、サービスの構築や機能拡張などの話がエンジニアとしやすくなりますし、開発会社の見積もりの妥当性なども分かってきます。

参考サイト

5. UI・UX

Webサービス内部のKPIで重要な要素になってくるのが、CVR、LTV、AU、ARPUなどの指標です。これらの改善に大きく影響を及ぼすのが、UIとUXです。
企業によってはUI/UXデザイナーが専任でいたりもしますが、WebディレクターがUI/UXの企画・設計を担当する企業も多いと思います。

6. マーケティング・広告

サービスの成長に欠かすことのできないのがマーケティングです。
マーケティングの中でも、サイト運営では広告・プロモーションに関わる事が多いと思います。
広告は「広告を作る」と「広告を適切な場所へ設置する」の大きく2つの役割に分かれています。
SEO、リスティング広告、ディスプレイ広告、ソーシャルメディア、アフィリエイト広告、純広告などが一般的に用いられる手法です。

Webディレクターは、CV(獲得数)や、CVR、ROIなどのKPI達成のために代理店の仕事を監督していく場合があります。

7. Webデザイン

人は見た目が9割と言われますが、サービスも見た目が9割です。
ありふれたサービスの中、パッと見てデザインがイケてないと、ユーザーはガッカリします。

IllustratorやPhotoshopなどの基本ソフトから、サービスのコンセプトメイキングや情報設計、デザインなどを監督するクリエイティブディレクション力が必要になります。

参考サイト

8. Webライティング、文章作成

インターネットのコンテンツは年々リッチになっていますが、主役はテキストです。魅力的な文章は、コンテンツのコア部分になります。

サイト上では、ランディングページなどでユーザーをコンバージョンに導くコピーライティング(セールスライティング)や、SEOなどで集客するための長文向けのWebライティングが必要になます。

9. 解析・分析スキル

インターネットでは、様々な数値化されたデータを得る事ができます。
Webディレクターは、数値を元により本質的なファクトをつかんでいき、最も成功に対してインパクトがありそうな施策を仮説立てて実行していく力が必要です。
その際には、自社サイトのミクロ・マクロ環境をより正しく把握する分析スキルが必要です。

参考サイト

10. コンテンツに関する深い知見

ここまでご紹介したテクニカルスキルを、実際に自社サービスへ応用していく上では、提供するコンテンツに関する深い知見が必要です。
自社サービスのWebディレクターは、コンテンツに関する知見が必須で必要となります。

コンテンツの現状を適切に把握するためには、3C、4P、4C、5F、7S、PESTなどのフレームワークを活用するのがおすすめです。

ヒューマンスキル

Webディレクターのディレクションスキル

Webディレクターは、チームメンバーや関係者に仕事を割り振って、管理・監督していくことが主な仕事です。
そこでは、様々な利害関係者と円滑な関係を作り、維持していくことが求められます。
そんなヒューマンスキルを7つに分解すると以下があげられます。

11. コミュニケーション能力

自社サービスのWebディレクターは、自分の意見・主張や、情報の共有、抱える仕事の依頼・折衝、利害関係者との交渉などが主要なコミュニケーションシーンとして上げられます。

物事を正確に、論理的に伝えられる「論理的コミュニケーション力」と、相手に好かれ、円滑に協力してもらえる関係値を作る「感情的コミュニケーション力」が、非常に求められる存在です。

12. リーダーシップ・実行力

自社サービスのWebディレクターは、プロジェクトを現場レベルで牽引していきます。そのため、リーダーシップや、プロジェクト遂行までの実行力が必要です。
目標を達成するためのアクションプランを自発的に打ち立てて、周囲を巻き込んで実行できるスキルが求められます。

13. 問題発見・解決能力

Webディレクターは、サービスに最も強いコミットメントが求められます。
よって、サービスの問題・課題を事前に発見することと、それを解決していける能力が必要です。
問題を事前に発見して解決することができると、本来行うべき本質的な活動へ時間を配分できるようになります。

14. プロジェクトマネジメント能力

Webディレクターは、大小様々なプロジェクトを同時並行で管理していくのが一般的です。変化の激しいインターネット業界のプロジェクトでは遅延ができないケースも多いため、進捗を管理する能力が必要になります。

プロジェクトを遅延なく遂行するために、スケジュール・タスク管理(マスタスケジュール、ガントチャート、WBSなど)やリスク管理(プロジェクトの進行中に発生する様々な問題を対処し、問題自体の発生も最小限に抑える)を行いながら、プロジェクトの進行を円滑にしていきます。

15. マルチタスクマネジメント能力

Webディレクターはサービスに関するすべての分野をマルチに把握し、こなしていく必要があります。

異なる性質の大小規模のプロジェクトから、サービス運営上で発生する問題など様々です。それらのタスクをマルチに消化していくスキルが必要になります。

16. 情報収集力

インターネット業界は変化の激しい業界です。昨日まで当たり前だったルールや、ベストだった戦略が一遍にして変わってしまうことがあります。
激変する環境に適用するためには、最新技術・マーケティングから、プラットフォーマー、競合他社、市場の動向などについて、高い情報集収力が必要になります。

17. プレゼンテーションスキル

Webディレクターは、社内外の専門家や利害関係社へプレゼンテーションを頻繁に行います。
その際に、プロジェクトや依頼内容について、目的や詳細を正確に伝え相手を動かすプレゼンテーション能力が必要になります。

終わりに

いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したスキル以外にも必要なスキルはあると思いますし、スキル以外にも人間性、素質などがあります。
私もすべて出来るわけではないですし、得意分野も人それぞれですが、今回ご紹介したスキルを身につけていけば、Webディレクターとしてのスキルを飛躍的に向上させる事ができるはずです。

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記事更新日:2017年03月04日

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