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記事更新日:2017年04月06日

看護師と聞いて、どのような仕事を思い浮かべますか?

「医師と一緒に患者さんのお世話をする人」と思う方が多いと思います。

そんな看護師ですが、働く場所は病院以外にも多岐に渡ります。また診療科目ごとに専門性も高まってきています。

この記事では、これから看護師を目指そうか考えている方、看護師を目指して就学中の方にむけて、看護師の仕事の内容と役割を働く場所や診療科目の特色をふまえながら詳しくご紹介します!

この記事を読めば日本の様々な医療福祉分野で活躍する看護師の仕事内容が理解できるはずです。

1.看護師を目指すために、まずは知っておきたいこと

1-1.看護師とは

看護師とは「厚生労働大臣の免許を受けて傷病者や褥婦(じょくふ)に対する療養上の世話、または診療の補助を業とする者」と「保健師助産師看護師法(通称:保助看法)」に定義されています。

分かりやすくいうと看護師は病気やケガをした人、妊産婦などに対し、その回復の手助けや病気の予防、健康の維持増進に携わる専門職です。

1-2.看護師の役割

医師が治療によって病気やケガの治癒や寛解(病気の症状が良くなり状態が安定した状態)を目指すのに対し、看護師は医師の診療を補助と、さらにはその過程において生じる身体や心、生活上の様々な変化に対し援助(ケア)を行います。
保助看法にも「療養上の世話」と「診療の補助」とあるように、看護師の役割は大きくはこの2つです。

2.看護師の仕事内容

看護師の仕事内容は、患者さんの健康状態の観察や投薬などの治療の補助をはじめとした「診療の補助業務」と、病気やケガによって生じる日常生活行動の不足部分を援助する「療養上の世話」がありますが、具体的な仕事内容を詳しくみていきましょう。

2-1.診療の補助業務

①患者さんの健康状態(一般状態)の観察、計測

看護師は患者さんの状態を把握するために、体温や脈拍、血圧などを測定します。これらは身体の健康状態(病気か否か、病状の程度など)を示す重要な情報であり、バイタルサイン(通称:バイタル)と呼ばれています。

また患者さんの顔色や身体の姿勢や動き、声の調子や会話の内容などを注意深く観察し、測定の数値にはあらわれない異常の兆候をつかむことが求められます。
看護では、これらバイタルサインや患者さんの兆候を含めて、一般状態といいます。

②治療の補助(投薬)

看護師は治療に必要な薬剤を、医師の指示のもとで患者さんに投与します。
治療薬には内服薬や注射、点滴薬、貼付剤などがあり、薬効(薬の効果)や投与方法などを正しく理解して投与しなければなりません。

③検査や処置の補助、実施

看護師は病気の診断や経過の把握に必要な検査を、医師の指示のもとで実施します。
血液や尿などの採取や、心電図や簡単な機械を使っての測定などを行います。また心臓のカテーテル(検査、治療用の特殊な細い管)検査や消化管の内視鏡検査など、専門的な知識や技術を要する検査の介助も行います。

④病気の自己管理や健康の維持のための患者教育

病気のなかには完全には治らず、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら慢性に経過するものも多くあります。長期にわたって服薬が必要な場合や、食事や運動面で注意が必要なこともあります。
看護師はこのような慢性疾患の患者さんが、病気の自己管理を正しくできるように、必要な情報を伝え、アドバイスをするなどの患者教育を行います。

⑤診療記録の作成

看護師が観察や実施した内容は看護記録に記載します。
看護記録は、看護師間や他の医療職と情報を共有する目的のほか、事故や事件、訴訟の資料として使用されることがあります。
日時や観察した事柄、実施したこと、看護師の判断などを正しく記載します。

⑥医師と患者さんとの意思疎通の補助

看護師は医師が行う説明を患者さんやその家族が正しく理解できているかを確認し、必要な補足説明や、医師に再度の説明を依頼するなどの調整を行う役割があります。
看護師の判断で病名を告知したり、検査結果を説明したりすることはできません。

2-2.日常生活の援助(療養上の世話)

①日常生活の援助

患者さんが病気やケガによって一時的または永続的に、生活上の行動が自分ではできなくなった場合や、安静が必要なために行動が制限されている場合などに、看護師はそのできない部分を援助します。

<清拭>
病気の状態によって入浴が行えない場合は、温タオルで全身を拭く清拭を行います。
清拭は身体の清潔を保つほか、血行の改善や関節の拘縮予防などの目的があり、看護師が皮膚の状態を観察する機会にもなります。

<口腔ケア> 
自分で歯を磨くことができない場合には、歯ブラシや専用の器具を使って口腔ケアを行います。
口腔内の清潔を保ち、唾液の分泌を促すことで食欲の減退を防ぎ、誤嚥を予防する効果もあります。

<排泄の援助>
自分で排泄ができない場合や、安静のために床上またはベッドサイドで排泄する際に援助を行います。

<食事の援助>
自分で食事が摂取できない場合に援助を行います。単に手が動かせないだけでなく、咀嚼ができない、嚥下ができないなどの問題を抱えた患者さんも、安全に食事摂取ができるよう、食事の形や食事摂取の姿勢、食器などを工夫することも看護の仕事です。

<移動・体位変換の援助>
患者さんの身体の状態に応じて、ベッド上での起き上がりや車いすへの移動の介助を行います。
また、寝たきりの状態は肺の機能や皮膚の血行を悪くするため、時間ごとに身体の向きを変える「体位変換」を行い、合併症を予防します。

②精神的なケア

患者さんは検査の結果や症状の悪化、病気の予後などさまざまなことに不安を抱えています。
これらの不安に対しゆっくりと話を聞き、心の負担を軽減することも看護の仕事の一つです。
不安を完全に取り除くことはできませんが、患者さんの気持ちを否定せずに受け止め、温かく見守ることが大切です。

③家族のケア

患者さんと同様に家族もまた不安を抱えています。患者さんの前では明るくふるまってはいても、どこにも吐き出しようのない不安を抱えている家族もいます。
こうした家族の心情を理解し、話を聞く機会を持つことも看護の仕事です。

 

3.働く場所で異なる看護師の仕事

看護師の働く場所は病院のほかに、介護施設や訪問看護、健診機関など広く、働く場所によって看護師の仕事や役割に違いがあります。

3-1.病院(入院施設のある)の看護師の仕事

看護師の働く場所として代表的なものは病院です。
入院施設のある病院では、病棟や外来、手術室などの配属先によって看護師の仕事の内容は異なります。

①病棟看護師の仕事

病棟看護師とは、患者さんが入院生活を送る病棟に配属される看護師です。
おもに病棟内で診療の補助や日常生活の援助を行います。

<病棟看護師の仕事の内容>
患者さんの1日のスケジュールに応じて、観察や計測、検査、治療、処置などの補助を行います。
また病状に応じて必要な日常生活の援助を行います。

<病棟看護師の勤務の特徴>
病棟の看護師は24時間を2~3交代で勤務します。
土日も交代で勤務するため、月平均8~10日の休日を含んだシフト割のもとで勤務を行います。

病床数(入院患者さんの数)にもよりますが、多いところでは20人以上の看護師が在籍し、医師や検査技師、薬剤師、栄養士、事務職など協力しながら仕事を行います。
看護師間または医師や関係職種との連絡や報告をしっかりと行い、協調性やコミュニケーション能力が必要な職場です。

②手術室看護師の仕事

手術室の看護師は病院の手術室に配属される看護師です。
手術の補助のほか、患者さんが安全に手術を受けられるよう援助を行います。

<手術室看護師の仕事の内容>
手術は執刀医、介助医、麻酔医、臨床工学士らとチーム体制で行います。
看護師は「器械だし」と呼ばれる手術の直接の介助のほか、「外回り」と呼ばれる間接介助を行う看護に分担しています。

・器械だし(直接介助)
手術の進行に合わせて必要な器材や機器を医師に手渡す役割です。
術式や進行を理解しながらタイミングよく手渡しができるようになるには2~3年はかかるといわれています。
専門知識や技術が必要な難しい役割ですが、医師や先輩看護師の目が届きやすい立場でもあるため、新人看護師は器械だしから経験する傾向にあります。

・外回り(間接介助)
外回りの看護師は器械だし以外のすべての業務を担当します。患者さんの安全配慮や、他部署との連絡など経験を必要とする役割です。
手術の前日には、手術予定の患者さんの病室を訪問(術前訪問)し、コミュニケーションを図りながら手術に対する不安を和らげる役割があります。

<手術室看護師の勤務の特徴>
手術室の看護師は多くの場合は、手術室に専従で配置されます。
手術は平日の日勤帯に組まれることがほとんどのため、土日祝日は休みになります。職場によっては休暇中にはオンコール体制(急な呼び出しに対応するための自宅待機体制)をとる場合もあります。

全身麻酔下で行われる手術の場合、患者さんの意識なく、医療スタッフだけの密なコミュニケーションの環境となります。緊張感も高く、医師に強い口調で叱責されることもあり、精神的なタフさが求められる職場です。

③外来看護師の仕事

外来看護師は病院の外来に配属される看護師です。
外来受診患者さんの診療がスムーズに行われるよう援助を行います。

<外来看護師の仕事の内容>
外来看護師は医師の診察の補助、検査の実施がおもな仕事となります。
診療科目ごとに分かれた外来の場合は、外来で専門的な治療や処置が行われることもあります。
また外来が総合診療の窓口機能を持つところもあり、こうした職場では患者さんの症状を確認し適切な診療科につないだり、急を要する状況かを判断する力も求められます。

<外来看護師の勤務の特徴>
入院施設のある病院で外来を担当する看護師は、外来だけを担当する専従のほか、病棟との兼務の場合があります。専従の場合は、休日や夜間の勤務がないことがほとんどですが、職場によっては当直制(急患に備えて病院内で待機する勤務体制)やオンコール体制(急な呼び出しに対応するための自宅待機体制)のところもあります。

3-2.クリニックでの看護師の仕事

クリニックとは入院施設がない、または「19床以下」の医療機関を指します。
医療法上、医療機関は入院病床が20床以上の「病院」と、無床、または19床以下の「診療所」に分類されます。クリニックは「診療所」または「医院」などと同じものです。

3-2-1.クリニックの看護師の仕事の内容

クリニックでは比較的病状が安定している患者さんが多く、定期的な検査や治療が行われることが多く、多くの看護業務はパターン化されています。
病院に比べると従事している職種が少ない特徴があり、そのため事務処理や物品の管理、院内の清掃などの業務が多い傾向にあります。

3-2-2.クリニックの看護師の勤務の特徴

入院施設のないクリニックは、日祝日が休みのところが多く、夜間の勤務もありません。
こうした勤務の特徴により、入院施設のある病院に比べ、育児などで夜勤ができない看護師の就業や雇用形態がパートやアルバイトの場合が多くなります。
また少人数での勤務となるため、人間関係がうまくいかないと強いストレスが生じることがある職場です。

3-3.介護施設での看護師の仕事

3-3-1.介護施設の看護師の仕事の内容

介護施設の看護師は、入居者や利用者の健康管理がおもな仕事となります。
体温や血圧などの計測、観察を行い、健康状態を把握します。また、必要に応じて服薬の管理(病院で処方された薬を指示通りに服用するよう援助すること)を行います。

施設によっては医師が常駐していないところも多く、看護師に医療的な判断を求められることもあります。
体調の変化や転倒などの事故が起きた場合には、すみやかに連携病院へ連絡をとり受診の準備や同行が重要な仕事となります。

3-3-2.介護施設の看護師の勤務の特徴

近年は医療の場だけではなく介護の職場で働く看護師も増えています。
介護施設には住居型の施設のほか、デイサービスやデイケアなどの日中だけの施設もあり、看護師の勤務も夜勤がある場合もあれば、オンコール体制、または日勤のみとさまざまです。

介護施設は病院に比べると医療処置が少なく、病院を退職した40~50歳代以上の看護師の就業も多くみられます。また介護施設では看護師よりも介護職員のほうが人数も多く、業務の流れも介護が中心となります。介護職との連携は不可欠で、介護施設で働く看護師には「医療の場でなく、生活の場」という意識の変革が求められます。

3-4.訪問看護師の仕事

3-4-1.訪問看護師の仕事の内容

病気や障害があっても住み慣れた自宅での生活を望む患者さんに対し、点滴などの医療処置や入浴介助などの看護を行います。
ケアマネージャー(在宅で必要なケアのプランニング担当者)やヘルパーなどと連携を取りながらチームでケアを提供していきます。

3-4-2.訪問看護師の勤務の特徴

訪問看護は、訪問看護ステーションに在籍している看護師が、かかりつけ医の指示のもと患者さんの自宅を訪れて看護を行います。
基本的には日勤のみの仕事で、フルタイムで働けない育児中の看護師なども多く就業しています。
1日平均4~5件を訪問し、1件あたり30~60分の看護を行います。
訪問先の移動は車で行うことが多く、自動車運転免許が必要となります。

3-5.健診機関の看護師の仕事

3-5-1.健診機関の看護師の仕事の内容

健診機関では問診、身体計測、血液採取などが看護師のおもな仕事です。
一度に多くの受診者を対象とするため、短時間で効率よく業務を行わなければならず、正確な看護技術が必要です。
また、健康な人を対象とするため言葉遣いや応対には、より高い接遇マナーが求められます。

3-5-2.健診機関の看護師の勤務の特徴

健診機関で働く看護師は、健診施設や巡回車での健康診断を行います。
日勤のみの仕事で短時間での勤務も可能なため、パートやアルバイトが多い特徴があります。

3-6.産業看護師の仕事

3-6-1.産業看護師の仕事の内容

産業看護師は企業に在籍、または委託をうけて、働く人の健康管理に従事する仕事です。
産業医と連携をとりながら、従業員の健康相談や健康診断の管理を行います。
また近年は働く人のメンタルヘルスへの関心が高まっており、これらの相談や改善方法の提案を行います。

3-6-2.産業看護師の勤務の特徴

平日の日勤帯だけの勤務で、残業もほぼありません。デスクワークが多いことから体力的な問題を抱える看護師などの人気の就業先となっています。
しかし同じ役割を産業保健師が担っているところも多く、求人は希少です。

3‐7.看護大学、看護学校の教員

3‐7-1.看護大学、看護学校の教員の仕事の内容

看護師の養成機関で学生の育成指導にかかわる仕事です。
現在看護師の養成機関は、看護大学(短期大学を含む)、看護専門学校、高校看護科(5年一貫校)などがあります。
その中で基礎看護に関する授業や演習を行い、病院での実習に同行し指導を行います。

3‐7-2.看護大学、看護学校の教員の勤務の特徴

看護専門学校の教員(専任教員)になるためには5年以上の臨床経験と、看護教員養成講座を修了する必要があります。また大学教員の場合は学士以上の学位、高等看護科の場合も教員免許が必要です。
勤務は平日のみで夜勤はありません。比較的長く従事する人が多く、求人自体はあまり多くありません。

4.診療科目で異なる看護師の仕事

現在の医療は、病気の種類や障害の程度により専門性が高くなり、診療科目も細かく分化されています。その専門分化された医療のなかで、看護師にも専門性が求められるようになっています。
各診療科目における特徴と看護の主な仕事や役割を、以下の一覧表で説明します。

診療科目 診療科の特徴 看護師の主な仕事・役割
一般内科 ・原因がはっきりしない発熱や風邪など一般的な症状の検査と治療
・内科全般を診療
・初診が多く、症状もさまざま
・診療(検査、治療)の補助業務
・内科全般の一般的な疾患の知識が必要
・インフルエンザなどの流行性疾患の予防接種と感染対策
就業場所:病院(病棟/外来)・クリニック
一般外科 ・おもに外傷の応急処置や消化器外科の病気を扱うことが多い
・急患が多く、動けない患者さんも多い
・診療(検査、治療)の補助業務
・外傷の創処置、骨折などの応急処置
就業場所:病院(病棟/外来)・クリニック
脳神経科 ・脳梗塞や脳出血、頭部外傷など脳に関する病気を取り扱う
・全年代の患者さんを対象とするが、脳血管障害では高齢患者が多い
・急性期には命にかかわることもあり、急性期を脱した後も、麻痺や言語障害、認知症や性格変容を合併することがある
・診療(検査、治療)の補助業務
・日常生活の援助(機能障害が強く、援助の度合いが高い)
・脳神経と全身への影響に関する知識が必要
・言語や理解などに障害を残すことがあり、それをふまえたコミュンケーション能力が必要
就業場所:病院(病棟/外来)・クリニック
呼吸器科 ・肺炎や呼吸器感染症、肺がんなどの病気を取り扱う
・感染症は年齢や性差はないが、肺がんや慢性の呼吸器疾患は中高年男性が多い
・長期にわたって徐々に進行する病気が多く、呼吸困難など苦痛の強い症状が多い
・診療(検査、治療)の補助業務
・日常生活の援助
・再発予防や酸素療法などの自己管理教育
・呼吸機能と全身への影響に関する知識が必要
就業場所:病院(病棟/外来)クリニック
消化器科 ・胃腸の一時的な不調から、がんにわたるまで多くの病気を取り扱う
・肝臓、胆のう、すい臓、脾臓の病気も含む
(肝胆膵科と別標榜の場合もある)
・若年者から高齢者まで幅広い年齢層を対象とし、症状もさまざま
・診療(検査、治療)の補助業務
・日常生活の援助(症状によって援助の度合いはさまざま)
・再発予防や食事療法などの自己管理教育
・消化機能と全身への影響に関する知識が必要
就業場所:病院(病棟/外来)・クリニック
循環器科 ・心筋梗塞や狭心症、不整脈など、心臓や大動脈の病気を取り扱う
・壮年期~高齢の患者さんが多い
・急性期は命にかかわることもあり、急性期を出した後も再発予防の治療を必要とする場合や、慢性疾患も多い
・診療(検査、治療)の補助業務
・日常生活の援助(心臓の負担を避けるため、援助の度合いが高い)
・再発予防のための自己管理教育
・心臓の機能や循環動態と全身への影響に関する知識が必要
・心電図が読めることが望ましい
就業場所:病院(病棟/外来)・クリニック
糖尿病・内分泌科 ・糖尿病や高脂血症、肥満などの生活習慣病、甲状腺疾患などのホルモン性疾患を取り扱う
・中高年の患者さんが多く、近年増加の一途
・脳梗塞や心筋梗塞、腎臓病などを合併しやすく、長期の治療が必要
・診療(検査、治療)の補助業務
・日常生活の援助
・悪化予防のための自己管理教育
・食事療法、運動療法の知識が必要
就業場所:病院(病棟/外来)・クリニック
腎泌尿器科 ・腎臓や膀胱などの尿路系や前立腺などの男性特有の疾患を取り扱う
・壮年期以降の男性患者が多い
・人工透析を行う医療機関も多い
・診療(検査、治療)の補助業務
・日常生活の援助
・悪化予防のための自己管理教育
就業場所:病院(病棟/外来/透析室)・クリニック
男性看護師の就業が多い
緩和ケア ・がんの痛みや苦痛を除去する専門診療科
・現在は「末期がん」に限らず、あらゆるステージで緩和の治療は行われる
・診療(おもに治療)の補助業務
・症状に応じた日常生活の援助(援助の度合いは高め)
・患者さんとご家族の精神的なサポート
・鎮痛剤などの薬剤に関する知識や、がん治療全般に関する知識が必要
就業場所:病院(病棟/ホスピス)・訪問看護
リウマチ・アレルギー科 ・関節リウマチや膠原病などを取り扱う
・女性患者が多い
・長期にわたって悪化、改善を繰り返す病気が多い
・診療(検査、治療)の補助業務
・日常生活の援助
・悪化予防のための自己管理教育(特に感染予防)
就業場所:病院(病棟/外来)・クリニック
整形外科・形成外科 ・外傷や骨折、高齢者の慢性病変に対する治療
・小児~高齢者まで幅広い年齢層を対象
・交通外傷や労働災害なども多い
・診療(検査、治療)の補助業務、応急処置
・日常生活の援助(症状によって援助の度合いはさまざま)
・手術後のリハビリ
・骨、筋肉などの運動器に関する知識、理解が必要
就業場所:病院(病棟/外来)・クリニック
リハビリ科 ・病気や障害により失われた身体の機能の回復や残存機能を最大限に活用できるように治療を行う
・全年代の患者さんを対象とする
・診療(検査、治療)の補助業務
・機能訓練を兼ねた日常生活の援助
・機能の喪失や回復への焦りなどを理解し、心理面でのサポートが重要
就業場所:病院(病棟/外来/機能訓練室)
理学療法士や作業療法士らとの連携が必要
小児科 ・おもに15歳未満までを対象にし、あらゆる疾患を取り扱う
・未熟児や先天性の病気を治療する専門部署(NICU)もある
・診療(検査、治療)の補助業務
・小児特有の発達、症状、疾患の知識が必要
・家族とのコミュニケーションが重要
就業場所:病院(入院/外来/NICU)・クリニック
産婦人科 ・妊産婦を対象とする「産科」と女性特有の病気を対象とする「婦人科」があり、この両方を診療する場合が多い ・診療(検査、治療)の補助業務
・女性特有の疾患や症状の知識が必要
・分娩室での間接介助
就業場所:病院(病棟/外来/分娩室)クリニック
精神科・心療内科 ・精神疾患やストレス性疾患を取り扱う
・症状は劇的に好転することは少なく、長期にわたって治療が必要な場合が多い
・診療(検査、カウンセリング)の補助業務
・入院の場合は、患者の安全管理が重要
・高いコミュンケーション能力が必要
就業場所:病院(入院/外来)・クリニック
眼科 ・目の疾患や視力、視野の異常を取り扱う
・クリニックでは軽症を取り扱い、手術が必要な場合や全身管理を必要とする場合は、入院で対応
・小児~高齢者まで幅広い年齢層を対象
・診療(検査、治療)の補助業務
・手術の介助
・目の構造や機能に対する知識が必要
就業場所:クリニックが多い・病院(病棟/外来)
耳鼻咽喉科 ・耳、鼻、喉などの異常、疾患を取り扱う
・クリニックでは軽症を取り扱い、手術が必要な場合や全身管理を必要とする場合は、入院で対応
・小児~高齢者まで幅広い年齢層を対象
・花粉症など季節性の疾患も多い
・診療(検査、治療)の補助業務
・手術の介助
・耳鼻咽喉部の構造や機能に対する知識が必要
就業場所:クリニックが多い・病院(病棟/外来)
皮膚科 ・アトピーや湿疹など全身の皮膚疾患を取り扱う
・クリニックでは比較的軽度の疾患を、入院施設では、皮膚がんや熱傷、多発褥瘡など重症例を取り扱う
・乳幼児~高齢者まで幅広い年齢を対象とする
・水虫や疥癬などの感染性の病気も多い
・診療(検査、治療)の補助業務
・感染管理
就業場所:クリニックが多い・病院(病棟/外来)
美容外科・美容皮膚科 ・美容整形やシミ、ホクロ除去やレーザー脱毛などを行う
・保険診療(一般の皮膚科)と保険外診療を併設しているところもある
・診療の補助業務
・カウンセリング業務
・レーザー照射など直接の施術を担当することがある
就業場所:クリニック
・指名制やノルマがあることもある
・土日の勤務や遅い時間帯までの勤務もある

5.看護師の仕事で必要な資格とスキル

5-1.看護師の資格

看護職の資格には、看護師資格と准看護師資格があります。
看護師資格は、看護師国家試験による国家資格、准看護師資格は、各都道府県知事が実施する准看護師試験による資格です。
いずれも指定の養成機関を卒業した人に受験資格が与えられ、卒業から受験までの期間制限はありません。
看護師資格も准看護師資格も現在のところは終生資格であり、更新制度もありません。
また、看護師のキャリアアップの資格として専門看護師や認定看護師の制度があります。

5-2.看護師の仕事に必要なスキルと適性

看護師の仕事は人の命や生活に関わる仕事です。さらに医師をはじめとした他職種と協力も欠かせません。このような看護師の仕事には、医療の知識だけでなく、コミュニケーション力や協調性、責任感が求められます。
また、新しい医療情報や技術、変化する社会情勢などにも関心を持ち、勤勉かつ柔軟に対応していく力も必要です。
さらに、夜勤などの変則勤務や心身のストレスにより、体調に変化をきたしやすい仕事です。自分自身の健康管理を怠らないことも重要です。

まとめ

看護師は、病院や介護現場などで患者さんやその家族の身体や心、生活の問題に寄与する専門職です。
知識や技術だけでなく、高い責任感や協調性を必要とし、仕事内容はけして楽なものではありません。
しかし、高齢者が増加していく社会の中では、今後も一層必要とされるやりがいのある仕事です。

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