リスティング広告とは | 4つのポイント解説
検索をするときに表示される広告は一体何なのか?
という疑問を持っている方もいると思います。
今回は、今さら聞けないこのリスティング広告とは何なのかという基礎について解説します!
目次
1. リスティング広告とは
リスティング広告とは、検索エンジンでユーザーがキーワードを入力して検索した際に、その検索結果ページと連動して表示される広告のことです。
例えば「札幌 エステ」というキーワードでは月間約1,000回、完全一致での検索がされていますが、その「札幌 エステ」というキーワードの検索結果ページに対して広告を配信する事ができます。
検索エンジンに掲載される場所は、以下の位置になります。赤枠の場所がリスティング広告で、それ以外が通常の検索結果ページになります。
※左側がPC、右側がスマートフォンのリスティング広告掲載画面
リスティング広告のメリット&デメリットについては、リスティング広告3つのメリット・デメリットで解説をしています。
1-1. リスティング広告の特徴は、購買意欲の高いユーザーに絞って広告配信できること
リスティング広告の特徴とは、購買意欲の高いユーザーに向けてピンポイントで広告配信ができる点にあります。
ユーザーがモノを購買したり申し込みを行うには、一定のプロセスがあります。
そのプロセスは大まかに「認知」→「欲求」→「購入」という3つに分類することができます。
ユーザーは知らないモノを買う事は出来ませんから、まず「認知」してもらう必要があります。認知しても、欲しいと強く思わなければ行動は起こさないので、商品によって得られるメリットを必死にアピールして「欲求」を抱いてもらう必要があります。欲求が芽生えるとユーザーは「行動」というアクションを起こします。
ここまでの期間は商品によって検討期間が異なるので区々ですが、
リスティング広告では、この「購入」というアクションを起こそうとしているユーザーにダイレクトに広告出稿ができます。
このように、リスティング広告は通常の広告と違って「認知」→「欲求」までを行わなくても良いため、顧客獲得の費用対効果は高いものになります。
また、キーワード単位で広告配信を行うため、「札幌 エステ」というキーワードで出稿をすれば、少なくとも札幌のエステに興味がない人が検索することはないため、自然と「札幌のエステを探している人」に向けて広告出稿を行うことができます。
1-2. リスティングの意味って?
Wikipediaではリスティング広告は「検索連動型広告」として紹介されています。
検索連動型広告(けんさくれんどうがたこうこく)とは、インターネット広告の一種で、検索エンジンで一般ユーザーが検索したキーワードに関連した広告を検索結果画面に表示する広告(テキスト形式)である(サーチエンジンマーケティング)。
ユーザーの入力キーワードから、特定の条件に絞って広告を配信できるので、リスティング広告と呼ばれます。
リスティング広告の呼び名は他にも、「PPC(Pay Per Click)広告」「検索連動広告」「キーワード連動広告」「P4P(Pay for Performance」などと呼ばれる事もありますが、一般的にはリスティングと呼ばれる事が多いです。
2. リスティング広告の種類
リスティング広告を掲載する媒体の種類は大きく「Google」と「Yahoo!」に分けられます。Googleが提供するリスティング広告媒体が「GoogleAdWords」で、Yahoo!が「Yahoo!プロモーション広告」になります。
各媒体とも、アカウントを取得してすぐに始めることが出来ます。
GoogleAdWords
Google AdWords は、ユーザーの購買行動や興味・関心に応じて広告を配信できる、広告プラットフォームです。
利用者数世界No.1を誇るGoogleをはじめ、@nifty、BIGLOBE、goo、livedoor、au one、AOL、Hatena、Technorati、Aladdinなどの検索媒体へ配信することができます。
Yahoo!プロモーション
国内No.1の検索シェアを誇るYahoo!が提供するリスティング広告です。Yahoo!JAPANをはじめ、エキサイト、オールアバウト、日経ネット、Live Searchなどへ配信する事が出来ます。
REMORA Listing
レモーラリスティングは、クロスリスティング社が提供するリスティング広告です。goo、OCN、BIGLOBE、@niftyをはじめとする国内最大級の広告配信ネットワークで良質な見込み客の誘導ができます。
レモーラリスティング
D2C Listing Ads
「D2C Listing Ads」はD2C社が提供するモバイルリスティング広告です。NTTドコモのポータルサイト「iメニュー」「dメニュー」にリスティング広告を配信できる広告です。
3. リスティング広告の料金
掲載する媒体が分かったところで、続いてリスティング広告の料金について解説します。
費用・料金について詳しくは、リスティング広告の費用で解説をしています。
3-1. クリック課金型
リスティング広告は基本的にクリック課金型になります。
クリック課金型は、ユーザーが広告をクリックして始めて費用が発生します。クリックされなければ1円も料金は発生しません。「クリックされた回数 × 1クリックあたりの費用」が広告料金となります。
3-2. 配信は入札方式(オークション形式)
リスティング広告で1クリック毎の料金が決まるのは、入札方式になります。オークションをイメージすると理解しやすいですが、そのキーワードで一番高い広告ランク(※後述)で入札をした広告主から順に料金が決まり、広告が表示されます。
入札は最低入札価格(1円〜)以上で任意に行います。検索数の多いキーワードや、競合の多いキーワード、顧客獲得単価・損益分岐点が高いキーワードほど、入札価格も高くなっていく傾向があります。
3-3. 広告掲載順位は広告ランクで決まる
検索結果ページでの広告掲載順位は「広告ランク」というものによって決まります。広告ランクは「入札価格」×「品質スコア」で決まります。つまり、単純に入札価格が高ければ上位に表示されるわけでは無いんですね。
品質スコアは、その広告の質を表す10段階(1〜10)の指標で、入札するキーワードとの関連性や、クリック率の高さによって決定します。
なぜ品質スコアがあるのかと言うと、検索エンジンからすればいくら高く入札してもらっても、その広告がクリックされなければ意味がないからです。クリックされやすい魅力的な広告ほど、品質スコアが高くなり、結果として入札単価が安くても広告を表示させることができます。
品質スコアと広告ランクについて、詳しくはこちらをご覧ください。
4. リスティング広告でできること
リスティング広告では顧客獲得効果を最大化させるための、様々な機能が備わっています。日々最新のテクノロジーで機能が追加されていっています。ここでは、リスティング広告でできる主な4つのことを解説します。
4-1. 様々なセグメントができる
リスティング広告はキーワード以外でも、様々なセグメントが可能です。例えば、配信したい「地域」「時間帯」「デバイス」「検索パートナー」「広告文」などを自由に条件付け、広告配信したいユーザーを絞り込む(セグメント)することができます。
4-2. 予算管理が柔軟にできる
リスティング広告では予算管理を柔軟に行うことができます。
1日あたりの上限予算、キーワード毎の上限入札単価などを自由に設定することができます。設定した予算の中で、システムが自動的に広告配信を行ってくれます。
4-3. 配信や停止がスムーズにできる
通常のマス広告やバナー広告は出稿の何週間も前までに契約を決めて、バナーを用意しておかなければなりませんが、リスティング広告は入稿してからの審査が1〜5営業日で配信を開始する事ができます。
また、例えば「特定の商品が売り切れてしまったので一時的に出稿を停止したい」という時など、即座に配信停止を行うことができます。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
リスティング広告はインターネット広告の中でも最も獲得効果の高いとされる媒体です。複雑な運用は必要になってくるため、当社をはじめとする広告運用代理店を使ってみるのも良いと思います。
まだ始めていなければ、ぜひチャレンジしてみてください!