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記事更新日:2017年09月26日

派遣は仕事内容や勤務先を選べるというメリットがあり、50%の人は満足しています。
反対に、派遣に不満を持つ人は半数います。
有期・間接雇用ならではの派遣特有の問題もあります。
そこで今回は、派遣先を辞めたい人、正社員になりたいという派遣社員のための対処法を解説します。

この記事は大まかに以下の構成になっています。具体的な対処法については4章、5章で解説しています。

ご自身の気になるところからお読みください。

目次

1. 派遣を辞めたい!不満の原因

派遣労働者は2015年で約130万人おり、雇用者全体の2.3%を占めています。
(※)一般社団法人人材派遣協会より

派遣という働き方は、企業にとっても労働者にとってもメリットのある働き方であり、今ではすっかり定着した感があります。

派遣には、やりたい仕事が選べる、働く場所や時間を選べるなど、正社員では得られない良さがあります。実際、正社員を辞めた後、派遣社員として働いている人が8割います。
(※)一般社団法人人材派遣協会「2010年度派遣スタッフWEBアンケート1万人調査」より

女性は出産や育児・介護など家庭の事情で、正社員として継続的に働くのが難しいという現実があります。しかし労働時間や責任を軽減できれば働きたいという女性は多いです。
派遣は、そういう要望を叶えられる働き方です。

しかし派遣社員は、間接雇用・有期雇用であるための問題もあります。
自分のスキルに見合わない、契約と違う仕事をさせられた、雇用の不安定など派遣ならではの問題もあります。

辞めたい理由の前に、派遣を選んだ理由を見てみましょう。

1-1. 派遣を選んだ理由とは? 実は約半数は正社員を望んでいる

派遣を辞めたい原因の前に、派遣を選んだ理由を見てみましょう。

働く時間や仕事を選べるという積極的な理由も多く、自分の都合に合せて時間を有効活用したいという要望が窺えます。一方で「正社員として働ける就職先がなかったため」という理由で派遣社員になった人が44%います。

<派遣を選んだ理由>(複数回答)

  • 専門的スキルを活かせるため=15.9%
  • 時間を有効に活用できるため=33.5%
  • 働く期間・時間を自分で決められるため=38.7%
  • やりたい仕事を選べるため=25.2%
  • 生活設計がしやすいため=9.8%
  • 勤務地を自分で選べるため=27%
  • 職場の人間関係に拘束されないため=20.8%
  • 有名企業・大企業で働けるため=16%
  • 正社員として働ける就職先がなかったため=43.7%
  • 賃金が高いため=19.6%
  • 勤務評価が適切なため=2.4%
  • スキルアップになるため=17.5%
  • 就職活動のつなぎに働けるため=14.6%
  • ライフスタイルが変わったため(結婚・子育て・定年等)=21.7%

(※)一般社団法人人材派遣協会「2010年度派遣スタッフWEBアンケート1万人調査」より

派遣を選んだ理由が叶えられない場合は、不満となるでしょう。

1-2. 現在の派遣先に不満のある人が50%もいる

現在の派遣先に今後も就業を希望するか?という質問に対しては、YesとNoが半々です。
現在の派遣先に満足している人が半数ですが、不満を持つ人も50%います。

<今後も現在の就業先を希望するか?>
・希望する=50%
・希望しない=50%
(※)一般社団法人人材派遣協会「2010年度派遣スタッフWEBアンケート1万人調査」

1-3. 派遣先の変更を希望する理由~派遣先への不満

現在の就業先の変更を希望している派遣社員の理由を見てみましょう。

<派遣先を変更したい理由>

  • 社員募集がないため=37.8%
  • スキルアップにならないため=20.4%
  • 別の業種を希望しているため=19.1%
  • 社風が合わないため=18.3%
  • 人間関係が良くないため=16.5%
  • 仕事が自分と合わないため=13.4%
  • 色々な職場で働きたいため=10.8%
  • スキル不足のため=7.2%
  • 社員になると給料が下がるため=5.7%

(※)一般社団法人人材派遣協会「2010年度派遣スタッフWEBアンケート1万人調査」より

派遣先を変えたいほどではなくても、さまざまな不満を感じているようです。
別の調査から、派遣先の問題点と思うことを見てみましょう。

<現在の派遣先の問題点>

  • 賃金が低い=30.2%
  • 有給休暇が取りにくい=15.4%
  • 職場の人間関係が煩わしい=13.6%
  • 仕事量が多い=13.5%
  • 能力や経験を充分に活かせない=12.9%
  • 手持ち時間が多い=10.3%
  • 誰も教育訓練を行ってくれない=10.3%
  • 職場の同僚の勤務態度が悪い=9.1%
  • 福利厚生施設等が使えない=8.8%
  • 契約以外の仕事が多い=6.6%
  • 仕事を指示する人がいつも変わる=5.7%
  • 安全衛生など職場環境が悪い=5%
  • 残業が多い=4.8%
  • いじめ・パワハラ・セクハラがあった=4.2%

(※)労働政策研究・研修機構 「派遣社員のキャリアと働き方に関する調査」2010年調査より

1-4. 派遣社員が辞めたい原因~派遣社員が抱える問題点は大まかに2つ

前項の派遣社員が抱える不満や問題点から、派遣社員が辞めたい原因をまとめましょう。

①雇用形態の問題 = 派遣社員を辞めて、正社員になりたい

②派遣先の問題 = 賃金、スキルアップできない、仕事が合わない、人間関係、残業・有給など

派遣を辞めたい原因と対処法については、3章で解説します。

まずは派遣先を辞めたい場合どうすればいいのか?について解説しておきます。

2. 派遣先を辞めたい場合どうすれば良いか?

派遣社員は派遣会社に雇用されており、派遣会社との契約によって派遣先で就労しています。
直接雇用ならば、辞めたい場合は職場の上司に言うと良いのですが、派遣の場合は違います。
派遣先を辞めたい場合の、伝え方やタイミングについて解説します。

2-1. 派遣先を辞める場合、誰に伝えるか

派遣先を辞める場合は、契約満了で辞める場合と、やむを得ず契約途中で辞める場合があるでしょう。
どちらにしても派遣社員の雇用主は派遣会社ですから、まず派遣会社の営業担当に相談します。

派遣先の契約相手は派遣会社ですから、契約上のことは派遣会社から派遣先に伝えるのが筋です。
先に派遣先の上司に言うのはダメです。

派遣会社の営業に相談して、派遣先にどのように言うかなど段取りを決めてから派遣先の上司に伝えます。派遣会社の営業の指示に従いましょう。

2-2. 派遣先を辞めるタイミング

派遣の契約期間は、1日から、1ヶ月・3ヶ月・半年・1年以上などさまざまです。
3ヶ月未満が34%、3ヶ月~半年未満が35.8%と、半年未満の契約が70%と大半です。

同一派遣先での就業期間は、半年未満が30%、1年~3年未満が約30%となっています。

短期間で派遣先を変更する人と、長期間就業する人と2極分化の傾向があるようです。

派遣先を辞める場合は、契約期間満了で辞める場合と、契約期間途中で辞める場合があります。

2-2-1. 契約期間満了で辞める場合にいつ言うか

派遣法では自動更新を認めていないので、派遣期間終了前には派遣会社の担当者から契約更新するかどうかの確認があるはずです。1ヶ月前には確認するでしょう。
その時に更新しない旨を伝えると問題はありません。

しかし初回契約だけで辞める場合と、更新してから辞めるのでは、多少違います。
契約期間にもよりますが、初回契約はトライアルという意味もあります。

問題の多い派遣社員の場合は、派遣先の方が更新を断ることもあります。
双方にとって初回はトライアルであり、初回契約のみで更新しないということは不満があるからですね。

派遣会社は、できるだけ契約更新して長く働いて欲しいと思っています。
それが派遣先と派遣会社の信頼関係を築き、何より派遣会社の売上になるからです。

契約期間満了であっても、初回だけで次回更新しないというと、派遣会社の営業担当の人はがっかりするでしょう。「あと1回、更新しませんか」と引き止めると思いますが、契約上の問題はありません。更新するかどうかは本人次第です。

契約上の問題と、契約以外の個人的な事情による場合では対処法も違います。
対処法については後述します。

2-2-2. 契約期間途中で辞めたい場合

契約満了が基本ですが、契約期間途中でやむを得ず辞めたい場合は、判った時点ですぐに営業担当に相談します。
営業担当は、派遣先との契約が継続できるように代替の人を急遽手配することになります。
差し迫ってからの申し出では、代替者の手配の時間がありません。

労働基準法では、2週間前に申し出ると退職できることにはなっていますが、派遣社員は派遣会社と結んだ契約が義務です。

派遣の場合の契約は、派遣会社⇔派遣先の会社間で労働条件・期間が決められます。
そして、派遣会社⇔派遣社員との間で労働契約が結ばれます。

契約途中で万一派遣社員が辞めて契約が継続できないと、派遣会社の契約違反になります。
そうなると派遣会社は、取引先を失うことにもなりかねません。
派遣社員が契約途中で辞めるというのは、契約不履行であり社会人としてあるまじき行為です。

契約途中で派遣社員が勝手に辞めても、損害賠償などは請求されません。
しかし逆の場合~派遣先が契約途中で打ち切る場合は休業補償などのペナルティがあります。

派遣会社は途中で辞めた契約社員の代替を至急探して、業務が継続できるように手配しないといけません。契約途中で辞めると、二度と仕事は紹介してもらえません。

それでも、契約期間満了まで待てずに契約途中で辞めたい場合が問題ですね。
契約途中で辞めたい場合でも、2通りあります。
本当にのっぴきならない事情がある場合と、派遣先に不満がある場合です。

契約期間は半年未満が7割です。人間関係が悪いなど個人的な不満があったとして、半年程度なら我慢できるのではないでしょうか。

本当にのっぴきならない事情がある場合は、正直に営業担当に事情を説明しましょう。
後任の手配が出来るまで、有給を当てたり穴を開けないように何とか勤務するように努力しましょう。営業担当と対策を相談して指示に従いましょう。

個人的な派遣先への不満で、契約途中で辞めるのは社会人として信用を失います。

2-3. 派遣先を辞めたい場合の対処法

派遣先を辞める場合でも、契約上の問題で辞める場合と契約上の問題ではなく、派遣先に不満があって辞める場合があります。

2-3-1. 契約上の問題で辞める場合

契約上の問題~例えば、契約内容と違う仕事をさせられるとか、残業が多いなどの理由であれば、辞める理由になります。それらの問題が改善されれば更新しても良いという場合は、派遣会社の営業担当に相談して改善してもらいましょう。

契約途中であれば、営業担当に話して改善を求めましょう。または契約内容を変更することになります。
今はこのような「事前に聞いていた仕事内容と違った」という契約上の問題は少なくなっています。

<就業条件明示書(契約書)と業務内容は同じでしたか?>

  • 全く同じ=21.4%
  • 大体同じ=69.3%
  • かなり違っている=7%
  • 全く違っている=1%

(※)一般社団法人人材派遣協会「2010年度派遣スタッフWEBアンケート1万人調査」

違っているのは8%です。全く同じではないにしても、9割は大体同じとなっています。

派遣先を辞めたい理由は、契約上の問題よりも、契約書には表れない問題が多いことが窺われます。

2-3-2. 契約以外の問題で辞める場合

契約以外の個人的な不満~派遣先の上司と気が合わないとか人間関係・雰囲気が悪いなどの理由では、改善は難しいです。敢えて更新しない理由として言わなくて良いでしょう。
「体調不良」や「家庭の事情」、「親の介護」など、角の立たない理由にした方が良いでしょう。

派遣会社の営業担当は「もう1回、更新して頑張ってみませんか」等と引き止めると思いますが、更新するかどうかは派遣社員本人の意思です。
契約満了まで就労して、次に更新しなければよいのです。

ただ、その派遣先の仕事が自分にとってスキルアップになるのであれば、多少の不満は我慢して、スキルを身につけた方が今後のためです。不満と得られることのバランスを考えて決めましょう。

企業・労働者の双方が、お互いの必要や要望に合せられるのが「派遣」の働き方です。そのために短期の契約期間となっています。

2-4. 契約期間満了でも、初回で辞める場合~辞めたらどうなる?

契約期間満了で辞めるのは基本的には問題ありませんが、いつも初回契約だけで終る人と、複数回更新する人とでは今後への影響はあるでしょう。

派遣会社の営業担当は大勢の派遣スタッフを担当しています。短期間で辞められると、次の人を探す手間がかかり、また他の派遣会社からの紹介者が入ってしまうこともあります。
当然、更新して長く働いてくれる人の方が心証が良くなります。

折角紹介しても、いつも初回契約で終了なのでは、だんだんと良い案件は紹介されなくなります。
結果的に初回終了が多くなるというパターンになってしまいます。
派遣履歴は残りますから、初回終了が多いのは評価が下がります。

初回更新せずに辞める場合は、派遣会社・派遣先の状況を見ながら慎重に判断しましょう。
更新しないことが判ると、派遣会社や派遣先の人が冷たくなることもあります。

派遣先に多少不満があっても更新をした方が心証も良く、先々良い案件を紹介してもらえるでしょう。

2-5. 派遣先に問題があって、契約途中で辞めたい場合~辞めたらどうなる?

派遣社員本人が悪いわけではなく、派遣先に問題があり、契約途中で辞めたいという場合もあります。セクハラやパワハラ、労働環境の問題、契約内容と違う仕事だったなどです。

2-5-1. 職場のセクハラやパワハラ

営業担当に事情を説明します。
基本的にはセクハラなどの問題は、派遣会社はもとより派遣先も事業主としての責任を負うとされており、適切な対応が求められます。

しかし現実的には相手に問題があっても、派遣先に改善を申し入れる派遣会社は少数派でしょう。派遣会社や営業担当の力量にかかっています。

できれば契約満了まで続けるのが望ましいですが、どうしても我慢できず辞める意思が固ければ仕方ありません。きちんと営業担当と辞め方を相談しましょう。

その派遣先で何度も同じクレームが出ていれば、良心的な人材派遣会社なら改善を求めるか、次回からは問題のある派遣先との取引は控えるかもしれません。

違う派遣先を紹介しても、何度もパワハラやセクハラなどの理由で契約期間途中で辞めるという場合は、派遣社員本人の感じ方に問題があると思われる場合もあります。
被害者意識の強い人には、仕事を紹介しにくいという気持ちは当然あるでしょう。

2-5-2. 職場の労働環境

工場派遣などでは、騒音や換気など、職場の労働環境が悪い場合があります。

基本的には労働環境を改善してもらうのが筋ですが、すぐに改善されるかはあまり期待できません。本来は、派遣先と派遣会社との契約時に労働環境などについて確認して事前に派遣社員に情報を伝えておくべきでしょう。

我慢できない場合は、派遣会社の営業担当に相談します。
「労働環境のストレスによる体調不良で続けられない」ということであれば、認めざるを得ないでしょう。後任の手配が付き次第、辞めるということになるでしょう。

2-5-3. 契約内容と仕事内容が違う

「残業なしの条件なのに、残業させられる」など契約内容と違う業務を派遣社員にさせるのは、派遣先の契約違反となります。
このような時には、まず営業担当に連絡して改善を求めます。

派遣先が契約内容と違う業務を依頼する場合は、本人の合意の上で派遣会社との契約内容の変更手続きをする必要があります。

契約内容と仕事内容が違うのは正当な理由ですが、派遣社員が勝手に辞めてよいというわけではありません。「改善されなければ辞める」旨を営業に伝えて相談しましょう。

2-6. 派遣先を辞める際の理由

派遣先を辞める場合、契約上の問題で辞める場合は、営業担当にきちんと状況を説明しましょう。

契約上以外の不満で辞める場合は、派遣先に問題があったとしても、自分のやむを得ない事情にした方が無難です。営業担当が派遣先に顔の立つような理由にしましょう。

<派遣先を辞める場合の無難な理由の例>

  • 体調不良
  • 家庭の事情(親の介護・看病、子どもの熟の送迎、配偶者の病気など)
  • 夫が単身赴任から帰ってくる、夫の勤務時間が変更になった
  • 資格を取る(スキルアップ)のための学校に通うことになった

2-7. 派遣労働に関る問題やトラブルの相談窓口

派遣先に関する問題は、まず派遣会社の営業に相談するのが最初です。
大手の派遣会社では、専門の相談窓口が設置されているでしょう。

それ以外にも、派遣労働の問題やトラブルに関する相談窓口があります。(いずれも無料)

・一般社団法人 日本人材派遣協会 相談センター 
(電話)03-6744-4125(月~金)
苦情やトラブル相談:9時30分~19時/キャリアカウンセリング:12時~19時

・管轄のハローワーク(派遣法や契約に関する問題など)
ハローワーク一覧

・厚生労働省 総合労働相談コーナー

・NPO法人派遣労働ネットワーク 派遣トラブルホットライン
(電話)03-5354-6250(火曜・金曜)

・労働組合 東京ユニオン(電話)03-5354-6251
月水金:10時~19時、火木:10時~21時、土:13時~17時

3. 派遣を辞めたい!辛いときの原因別の対処法

派遣を辞めたい原因としては、主に下記のことが挙げられます。

①派遣社員を辞めて、正社員になりたい

②派遣先の問題(契約内容に問題がある場合、セクハラなど、労働環境の問題は、2章参照)

  • 賃金に関する問題
  • 仕事が自分に合わない、別の業種を希望
  • スキルアップにならない、能力経験を活かせない
  • 人間関係、社風が合わない
  • 契約内容や仕事の指示、仕事量に関する問題
  • 残業、有給休暇に関する問題

上記①の派遣から正社員については、4章で説明します。

上記②の派遣先を辞めたい原因と対処法について、それぞれ解説しましょう。

3-1. 賃金に関する問題

賃金に関する問題では、以下の3つが主でしょう

  • 賃金が不満(派遣元に取られるマージンが多い、交通費が出ない)
  • 同じ仕事なのに、他の派遣会社の人の賃金と、自分の賃金に差がある
  • ボーナスがない

3-1-1. 賃金が不満

派遣社員の賃金は低いわけではないでしょう。

事務系では時給1300~1400円ですから、一般のパート時給(1000円前後)からすると高いと言えます。賃金に関しては、①派遣元にマージンを沢山取られる、②交通費が出ないという不満が多いのではないでしょうか?

①一般派遣の場合、派遣会社のマージンは、約30%前後です。派遣会社によって違います。
マージンが派遣会社の売上になります。その中から、派遣会社の営業マンの給料や派遣社員の社会保険料や研修費用・募集費用、事務所経費などの必要経費を賄います。

マージンは必要なものであり、マージンを否定すると派遣会社が成り立ちません。

派遣社員の賃金(一般労働者派遣の全体平均)は、一日当り 11,840円(時給1480円)です(※)
賃金例と派遣先が支払う派遣料金、マージン率を挙げてみましょう。

<一般労働者派遣の場合 一日8時間当りの平均額>

職種 派遣料金 派遣社員の賃金 マージン率
全体平均 17,282円 11,840円 31.5%
OA機器操作 15,686円 11,099円 29.2%
秘書 16,612円 12,079円 23%
ファイリング 14,798円 10,458円 29.3%
受付・案内 14,068円 10,116円 28.1%
添乗 15,631円 10,974円 29.8%
広告デザイン 16,974円 11,900円 29.9%

(※)厚生労働省 労働者派遣事業報告書(平成26年)より作成

3-1-2. 交通費が出ない

派遣の場合は短期契約が多く、約8割は交通費が支給されていません。(※)

<通勤手当は支給されているか?>
別途、通勤手当として支給されている=21.6%
支給されていない=78.4%
(※)一般社団法人人材派遣協会「2010年度派遣スタッフWEBアンケート1万人調査」

派遣先が支払う派遣料はあくまで仕事の対価です。
派遣会社が派遣社員に払う原資は同じなので、交通費が欲しいとなると、そこから交通費分を引いて時給提示ということになります。

交通費込みとなしでどちらが得か?はそれぞれで試算してみるとよいでしょう。
人材確保が難しい案件などでは、特別に交通費が考慮される場合もあります。
派遣会社の方針や案件によって違います。

但し残業は時給の1.25倍で計算されますから、残業が多く見込まれる場合は時給が高い方が得でしょう。

3-1-3. 同じ仕事なのに、他の派遣会社の人の賃金と、自分の賃金に差がある

「同じ仕事をしている他の派遣会社のスタッフの賃金を聞いたら、自分の時給より高かった」ということはあります。

派遣社員の賃金は、派遣会社と派遣先が設定する派遣料金と、派遣会社のマージンによって決まります。
力のある派遣会社は、派遣料金を高く設定できます。
マージン率は派遣会社によって違いますが、先述したように大体30%前後です。

他の派遣会社の人と賃金格差が大きいようであれば、営業担当に言って交渉することも可能でしょう。ただ派遣先との契約自体を変更するのは難しいでしょうから、派遣会社がどこまで交渉に応じてくれるかです。

優秀な派遣スタッフなら、辞められるよりもマージンを下げてでも賃上げしてくれる可能性はあるでしょう。

一般的に、大手の派遣会社の方が力があります。基本は派遣会社と派遣先との力関係ですから、派遣会社の選び方が大切になります。

3-1-4. ボーナスがない

「派遣先の一般社員はボーナスを貰えるのに、同じ仕事をしていても派遣社員にはボーナスが出なくて淋しい」という声を聞きます。
そもそもボーナスは自社の社員が対象なので、派遣会社の社員である派遣社員は対象外です。

ボーナスは、業績給として社員へのインセンティブ的な意味合いと、調整給的な意味合いがあります。ボーナス査定期間や支給要件があるので、短期契約の派遣社員はそういう意味でも対象外です。直接雇用で継続的に会社に貢献してくれる人を前提としています。

「何度も更新して2年以上働いている」と言っても、短期契約が前提の派遣社員は対象外です。

派遣先によっては、ボーナス時期に心づけ程度の額や商品券などをくれる所もあります。
ボーナスが欲しければ、正社員に転職することでしょう。

3-2. 仕事が自分に合わない

契約と仕事内容と違う場合は、派遣会社の営業担当に至急相談しましょう。
契約内容を変更するか、契約に合う業務に変更するかのどちらかになります。

派遣は職種や概要は契約に明示されていますが、仕事内容ややり方は実際にやってみないと判らない部分はあります。具体的な業務は「派遣先に行ってみたら、仕事内容が自分に合わなかった」ということはあるでしょう。

例えばデザイン用のソフトや製図用の機器など、自分が使えるソフトではないとか、専用の特殊な機器だったというケースもあるでしょう。

仕事が自分に合わない理由が、自分のスキル不足にある場合はスキルを高める努力をしましょう。今の派遣先で学べることを吸収して、スキルアップするチャンスです。

派遣はスキルを磨くことが、収入を上げる一番の近道です。派遣会社でも研修を行っているでしょうから、積極的に利用してスキルアップを図りましょう。

正社員と同じような責任を持たされるということもあるようです。
責任については曖昧にせず、契約でどこまでの範囲なのかを営業担当に確認しましょう。

仕事のやり方・進め方が合わない、という人は多いでしょう。
派遣の場合は、派遣先に合わせるのが基本です。色々な仕事のやり方を身につけるのもスキルのうちです。多様な仕事のやり方を学ぶことによって、派遣先での仕事に早く馴染めるようになり評価も上がるでしょう。

それでも、仕事内容ややり方が合わない場合は、契約更新しなければ良いのです。
次回の仕事紹介を受ける時には、営業担当に自分の希望を伝えておきましょう。

3-3. スキルアップにならない、能力経験を活かせない

例えば職種・仕事内容が英文翻訳とそれに関る業務となっていても、翻訳業務に関る仕事は翻訳だけではありません。英文から和文への翻訳の最終段階になると、英語を使うより和文のチェックがほとんどというようなことも起こります。

また自分が得意とする分野と違う場合もあるでしょう。あまりに簡単すぎる場合もあります。

派遣にとってスキルアップは最重要なので、できるだけスキルに合った仕事を選ぶのが基本です。求人数の多い大手派遣会社に登録することです。専門分野に特化した派遣会社もありますので、複数登録しておくと良いでしょう。

登録情報にスキルや経歴を詳しく具体的に記入しておきましょう。

3-4. 人間関係、社風が合わない

人間関係はどこの職場にもあります。
派遣特有の問題として、①「派遣はお客様」的な扱いをされる ②派遣は下に見られる、③派遣への誤解 ④職場の飲み会などの付き合いなどがあります。

①お客様的な扱い
派遣社員に対して距離があるということです。「よそよそしい」、「あなたは派遣だから関係ないといわれる」など、壁を感じる人も多いようです。名前を呼ばれずに「派遣さん」と呼ばれることもあります。

派遣社員が少ない職場では、孤独感を覚えるかもしれません。一定の距離は、人間関係が煩わしくないというメリットでもあります。

②派遣は下に見られる
正社員は会社への責任を負っています。派遣は契約した業務に対して責任を負っています。そういう位置付けですから、現実的には仕方ないと思いましょう。ある派遣社員は、「相手が新卒でも誰でも、社内の人には敬語で話すようにしている。そうした方が面倒がなくて楽」と話しています。

③派遣への誤解
派遣への誤解やイメージから、人間関係が悪くなることもあります。
契約内容によっては、代表電話応対やお茶くみなどは契約業務外とされていることがあります。

しかし契約内容詳細を知らない職場の人は「皆忙しくて電話取れないのに、何で出ないの?」とか、「派遣は雑用しなくて済んで、いいよね」とか嫌味を言われることがあります。

多くの派遣社員は、状況を見ながら対応しているようです。
営業担当に相談して、契約内容を周知してもらうのも方法でしょう。

④職場の飲み会などの付き合い
飲み会や歓送迎会などの付き合いは会社・職場によって様々でしょう。派遣社員にも参加の誘いがかかる職場、誘われない職場、いろいろです。

契約業務以外は付き合う必要はありません。契約期間や職場の状況で判断すると良いでしょう。
断る場合は、先約があるなど角が立たないような理由を考えましょう。
職場の人間関係をスムーズにするために、無理のない範囲で参加するという人もいます。

⑤どこでもある悪口やイジメの問題
悪口やイジメなどは、どこの職場でもあります。女性の多い職場であれば、お局様がいたり派閥があったりなど、よくあることです。そのようなグループとは距離を置くことです。職場は仕事をする場と割り切り、挨拶、報連相は欠かさず、仕事以外の話は深入りしないことです。

コールセンターなどは、ほとんどが派遣社員で、複数の派遣会社が入っている職場があります。
面倒な環境です。派遣同士で派遣会社の悪口や内情など、突っ込んだ話は禁物です。

職場の人間関係があまりに悪くてストレスになる場合は、契約満了を待って次の仕事を探しましょう。しかし、どこの職場に行っても程度の差はあれ人間関係の問題はあります。

3-5. 契約内容や仕事の指示、仕事量に関する問題

派遣先の上司との関係は、仕事をする上で重要です。
派遣先の上司が派遣契約などに疎い上司の場合は、契約内容にない仕事を指示したりすることがあります。その場では角を立てないように、営業担当に相談して改善してもらいましょう。

自分より若い人が上司で、しかも知識・スキルも派遣の方が詳しいという場合もあるでしょう。
あくまでも上司は上司ですから、上司としての対応をしましょう。

指示する人がコロコロ変わる、チームの中の雑用係のようになっているという場合もあります。
営業担当に相談して、仕事の指示者が誰なのか明確にしてもらいましょう。

仕事が忙しすぎるという人もいます。契約内容の範囲で単に業務量が多いということであれば、仕事として当然のことです。残業については概ね事前に取り決めているでしょう。事前の見込みよりも残業が多いのであれば、営業担当に相談しましょう。

ヒマすぎるという場合もあります。派遣に依頼するはずの仕事が急に減ったとか、大体は派遣先の都合によるものです。その職場で他に自分のスキルアップになるような仕事があったらやらせてもらうのも良いでしょう。ヒマな時間に自分の勉強ができるのであれば、有効に使いましょう。

自分の勉強もできずに、ただ暇を持て余すだけならば時間が勿体ないですね。
契約内容を見直してもらうなど、営業担当に相談しましょう。

4. 派遣社員を辞めて正社員になりたい時の方法

現在派遣として働いている人の、今後の働き方の希望は正社員が半数以上となっています。(紹介予定派遣も正社員や常用契約を前提としたものなので、それも正社員希望とすると56%が正社員を望んでいることになります)

<今後どのような働き方をしたいか?>

  • 正社員=45.3%
  • 派遣=26.4%
  • 紹介予定派遣=10.6%
  • 契約社員=6.6%
  • パート・アルバイト=4.5%
  • 自営・独立=6%

(※)一般社団法人人材派遣協会「2010年度派遣スタッフWEBアンケート1万人調査」

雇用の安定を望むのは、当然でしょう。

派遣から正社員を目指すには、以下の方法があります。

  • 派遣会社に正社員(常用型派遣)として採用される
  • 派遣会社の「紹介予定派遣」を利用して、正社員を目指す
  • 派遣会社の正社員募集情報、または派遣先から正社員登用の誘いが掛かるのを待つ
  • 自分で転職先を探して応募する

4-1. 派遣会社に正社員として採用される(常用型派遣)

派遣には、登録型と常用雇用型があります。
一般的な派遣は登録型です。派遣会社に登録して、仕事紹介を受けて契約期間内に就労して給料を得ます。派遣先で就労している期間だけ給料が発生します。

常用型派遣は派遣会社に正社員として採用されて、派遣先に派遣されます。
派遣先との契約が終了して仕事のない期間でも、派遣会社の正社員なので給料は支払われます。常用型として採用されるのは、専門的な職種や人材確保が難しい職種です。

登録型の派遣社員は、派遣会社からの仕事紹介が無ければ無給の待機期間になります。
常用型派遣は、待機期間があったとしても収入が得られるので安定性があるのが最大のメリットです。ただ仕事先は登録型ほど自由に選べるわけではありません。

派遣の現状では、登録型と常用雇用型の比率は以下のようになっています。

全体では、登録型:61.6%/常用雇用型:38.4%、
男性では、登録型:37.7%/常用雇用型:62.3%
女性では、登録型:75.8%/常用雇用型:24.2%

(※)厚生労働省 派遣労働者調査

派遣会社で常用型派遣スタッフを募集している所に応募してみましょう。

4-2. 派遣会社の「紹介予定派遣」を利用して、正社員を目指す

紹介予定派遣とは、直接雇用(正社員や契約社員)を前提として派遣されるシステムです。

4-2-1. 紹介予定派遣とは

まず一定期間(最大半年)派遣で就業して、双方が合意すれば派遣契約終了後に派遣先に直接雇用されます。
派遣会社の多くは、人材派遣業と人材紹介業の両方の部門があります。

派遣会社を辞めて、人材紹介部門からの紹介という形で派遣先に就職するということになります。
採用が決まると、派遣先から紹介部門に所定の紹介料を支払います。

紹介予定派遣は派遣の形で就業してトライアルできるので、お互いにミスマッチが少ないというのが最大のメリットでしょう。また求職者は、転職活動の面倒がないのもメリットです。

4-2-2. 紹介予定派遣で採用されるのは半数

紹介予定派遣は、派遣社員にとってはメリットの大きいシステムです。
しかし、必ずしも直接雇用される保証はありません。
紹介予定派遣で派遣された労働者のうち、直接雇用に結びついた人は、56.6%です。(※)

<一般労働者派遣事業における紹介予定派遣の状況>

  • 紹介予定派遣実施の事業所数=2949ヶ所
  • 紹介予定派遣に関る派遣先からの申込人数=165,815人
  • 紹介予定派遣で派遣された労働者数=58,065人
  • 職業紹介を実施した人数=45,029人
  • 直接雇用に結びついた労働者数=32,870人

(※)厚生労働省 労働者派遣事業報告書(平成26年)

現場責任者が採用したいと思っても人事権はないのがほとんどで、会社として人事部がNOと言えば採用されません。中小企業では、現場責任者が人事に影響力を持つ場合も多いです。
しかし大きい会社では、現場と人事は別です。

紹介予定派遣の実施はまだ少なく、直接雇用されるのは約半数で、しかも契約社員が大半です。

現実としては、紹介予定で正社員を目指すのは、かなり遠い道です。
正社員を目指すなら、転職サイトなどに登録して自分で転職活動する方が早いでしょう。

紹介予定派遣を目指すなら、実績のある派遣会社を選ぶことが大切です。「社員登用」と謳っていても正社員か契約社員か?労働条件などを確認することも必要です。
紹介予定派遣を希望する場合は、派遣先企業での正社員登用実績を聞いてみましょう。

紹介予定派遣に強い大手派遣会社
スタッフサービス
アデコ
ヒューマンリソシア

4-3. 派遣会社の正社員募集情報、または派遣先から正社員登用の誘いが掛かるのを待つ

2015年の派遣法改正で、派遣労働者の雇用安定化のために、派遣先は一定以上の期間の派遣労働者に社員募集情報を提供する義務が定められました。

4-3-1. 派遣会社の正社員募集情報を利用する

社員募集情報提供は、対象者が決められています。

社員募集情報提供の対象となるのは以下です。

①同一の派遣先に1年以上継続して就労している派遣労働者
⇒正社員募集情報

②同一の派遣先に3年以上就労する見込みの派遣労働者
かつ、派遣会社から雇用安定のための直接雇用の依頼があること
⇒正社員・契約社員・パート・アルバイトなど派遣先の全ての直接雇用の募集情報

募集情報の提供ですから、採用試験は受ける必要があります。
実際に働いている会社なので、仕事のミスマッチは少ないというメリットはあります。

優秀な派遣社員ならば、情報提供を待たずして社員登用の誘いがあるでしょう。
その場合でも、正社員か契約社員か、また労働条件等を確認することが大切です。

4-3-2. 派遣先から正社員登用の誘いが掛かるのを待つ

「派遣先から正社員にならないか」という誘いを希望する人は多いでしょう。
派遣先から派遣会社を通さず直接正社員の誘いがかかる~いわゆる「引き抜き」の場合があります。

派遣契約を満了した後ならば、どこに就職しても法的に問題はありません。
労働者は職業選択の自由が憲法によって保障されています。
契約終了後に派遣会社の登録を解消して、就職するという手続きを踏むと良いのです。

引き抜きのことを派遣会社に話しても、営業担当も迷惑でしょう。
優秀な派遣スタッフを引き抜かれるのですから、営業担当は「なぜ、止めなかった!」と上司に叱られるだけです。「契約終了していたので、自分は知りませんでした」と言える方が良いわけです。

契約終了後に無難な口実をつけて、派遣会社の登録を円満に解消しましょう。

派遣先が派遣会社を通さずに「引き抜き」をするのは、人材紹介を受けると、紹介手数料が発生するからです。契約終了していれば違法ではありません。派遣先企業も採用の自由があります。

契約終了後に採用するについては、派遣先は紹介手数料を支払う必要はありません。

4-4. 自分で転職活動をする

派遣先の企業で契約社員への登用はあっても、正社員への登用はなかなか難しいでしょう。
正社員を目指すなら、自分で転職活動するのが最も近道と言えるでしょう。

派遣で働きながら、転職サイトや転職エージェントに登録して転職活動をするのが良いでしょう。

派遣から正社員に転職する上では、大手の転職エージェントを活用するのが近道です。以下のエージェントのいずれか、または全てに登録して転職活動をサポートしてもらいましょう。

・転職成功ノウハウが高く、すべての人におすすめ|【リクルートエージェント】
・紹介される求人数が多く、すべての人におすすめ|DODA
・転職初心者や女性におすすめ|パソナキャリア

派遣でスキルを磨いていれば、即戦力として中途採用される可能性は充分あります。
短期で派遣先を変えていると正社員採用の際に不利になります。
一つの派遣先で長く働いている実績はそれなりに評価されるでしょう。

転職活動が不安なのであれば、転職エージェントを活用すると良いでしょう。
転職に関るサポートやアドバイスなど、総合的に相談に乗ってくれます。

まずは転職サイト等に登録してみるのが、正社員への第一歩です。

5. 複数の派遣会社で仕事を探す場合の注意点とポイント

派遣先を辞めるつもりなら、当然次の仕事を探さないといけません。
契約就労中でも、仕事探しはどこの派遣会社で探しても問題はありません。

派遣会社によって仕事応募の制限を設けている場合が多いので、希望の仕事を探すためには、複数の派遣会社に登録しておいた方が良いですね。

日本人材派遣協会の調査では、2社以上の派遣会社に登録している人が86.4%で、2~3社が38%、3~4社が28.1%となっています。2~4社に登録している人が、66%に上っています。

5-1. 複数の派遣会社に登録して仕事探しをする場合の注意点

  • 複数の派遣会社に登録して仕事探しをする場合、仕事が決まったら応募していた他の派遣会社の応募を取り消す連絡を忘れずにしましょう。
  • 応募していない派遣会社でも、仕事が決まれば一定期間は仕事紹介を受けられないので、その旨を連絡して置いた方がよいでしょう。
  • 登録している派遣会社が多いと連絡やメールの管理が煩雑になってしまい、連絡漏れなども生じます。自分に合った派遣会社を3~4社選んで、営業担当者ときちんとコミュニケーションを取る方が良いでしょう。

日本の大手派遣会社と呼ばれるのは以下の5社です。まずは以下の5社へ登録しつつ、中堅の派遣会社も必要に応じて活用するのが良いでしょう。

5-2. 派遣の仕事探しのポイント

派遣会社で仕事探しをする場合は、営業担当者の心証を良くしておくことはとても大切です。
派遣先からクレームが来るような人は一番困るのです。

そのために派遣会社の登録担当者や営業担当者は、色々な面をチェックしています。

  • 派遣先での勤怠
  • 連絡や手続きの期日・時間をきちんと守れるか?
  • 報告・返信などを適切に素早くするか?
  • 協調性やコミュニケーション力があるか?

最も重要なのは、社会人としての基本的な態度です。まず、ルーズな人は信用されません。
次に重要なのは、人柄やコミュニケーション力です。
派遣の場合は、短期間で新たな職場に順応することが求められます。人柄は重視されます。

  • 求人数を多く持っている大手派遣会社、自分の希望する職種(地域)に強い派遣会社を選ぶのが良いでしょう。
  • 登録情報にはできるだけ詳しくスキル・経歴を記入しておきましょう。
    使えるソフトなど、省略せずに具体的に記入しておくと有利です。
    登録情報は定期的に更新しましょう。
  • 派遣会社の研修などを利用して、積極的にスキルアップを図ることも大切です。
    PCのMOS検定や簿記など、社会的な認知度の高い資格もスキルの証明となります。
  • 希望条件を絞ることも大切です。最も重視することは何か?優先順位を決めて探しましょう。

勤務地は絶対譲れない、職種は2番目、時給は多少下がっても良いなど優先順位をはっきりさせると、派遣会社の方でも紹介しやすくなります。

6. まとめ

正社員は、会社の方針や価値観に従って成果を出し、成長・貢献することを求められます。
「会社に縛られる」という言い方をする人もいますが、仕事内容や労働時間も勤務地も基本的に会社の指示によります。

それに対して、派遣は仕事内容や労働時間・勤務先は自分で選べます。
正社員よりも、時間の使い方も働き方も自由度が高いと言えます。

「自由である」ことは良いことですが、自由とはなかなかシンドイものです。
自由をどう使うか?を自分の頭で考えて、自分を律して行動しないと、ただの時間の浪費になってしまいます。

正社員の場合は会社の理念・目的や基本戦略のもとに、会社の管理や指示により一定のレールが敷かれます。社員は一々自分の頭で考えたり選択しなくても、ある程度の結果を出せたり成長ができます。レールが敷かれている(会社が縛ってくれる)のは、楽なのです。

派遣の自由度を活かして、自分の望む人生や働き方に近付けるのであれば派遣はとてもメリットのある働き方です。自分の人生デザインに合せて、働き方を選べるのは理想ですね。

「こういう生き方、働き方をしたい」という自分軸を持たずに、「今の派遣先の同僚が気に入らないから、次は変えよう」と繰り返すのは、時間の浪費といえるかもしれません。

人それぞれですから、自分の人生の時間をどう使おうと本人の自由です。
不満を抱えて過ごしても、今日も頑張った!と満足しても…1日24時間は、誰にでも平等です。
それは、正社員だろうが派遣だろうがパートだろうが、関係ないですね。

あなたが派遣を辞めたいという不満・原因は、派遣先を辞めることで解決できることですか?
正社員になることで、解決できることですか?

不満を持ったり問題を感ずるのは、振り返るチャンスでもあります。
自分にとって、何を以って満足とするのか?そのために限りある時間をどう使うか?を考えるチャンスです。

派遣という働き方を選ぶなら、自分軸を持つことが大切でしょう。
派遣という働き方に不満があるなら、直接雇用への活動を開始すべきです。

派遣労働は、企業・労働者双方にとって自由度の高い方法です。
派遣の自由度をどう活かすかは、自分次第です。
自分の人生デザインをどのように描きますか?

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記事更新日:2017年09月26日

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