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記事更新日:2017年03月02日

夢のマイホーム。失敗や後悔しない選び方とは?自分の理想通りの家を手に入れるには、様々な段階を踏み、業者を選択するものですが、それでもなかなか判断が難しいものです。

予算と希望と完成度のバランスを高めるにはどうしたらいいのでしょうか?

少しでも理想の家選びに近づけるお手伝いとして、コツやポイントなどを在来建築施工大工の経験と、様々なデータを交え色んな角度から解説します。

ご参考にお役立て下さい。

1. ハウスメーカーと工務店の違い

一番の違いは、ズバリ価格です。

ハウスメーカーは下請け施工会社を多数抱えた組織なので、中間マージンが発生します。その分、工務店より割高になってしまいがちです。

1-1. 宣伝広告費とは?

大手ハウスメーカーの多くは、TV、ラジオでのCM製作費や折り込みチラシや、新聞掲載費、住宅展示場のモデルルーム開設費などの宣伝広告費も、住宅購入費用に一部、加算されています。

しかし近年では、住宅購入者は減少している為、大手各社でも宣伝広告費は削減の傾向にあります。

1-2. デザイン性とは?

おしゃれなカフェ風だったり、海辺のリゾート風など輸入住宅をはじめ、様々な洗練されたデザインの住宅が増えています。その会社の中にはデザインを専門に開発する部署を置き最新のトレンドを日々研究しています。

一方で、純和風住宅デザインで長年勝負している会社もあります。今ではハウスメーカーも工務店も高レベルなデザイン性は変わりありません。デザイン性の良し悪しは会社の個性と買い手の好みと言えます。

2. ハウスメーカー 工務店 の比較

2-1. デザイン性(会社によっての得意分野の違い)

建物のデザイン性には大きく2種類あり、装飾的デザインと実用的デザインです。

<装飾的デザイン>

外観、玄関、吹き抜け、室内装飾(ドア、ドアノブ、壁紙、床の色など)窓枠(出窓、天窓など)、箱庭、ウッドデッキ、ベランダなど

<実用的デザイン>

台所、風呂、トイレ、間取り、収納スペース、太陽光の差し込み方、空気循環、結露カビ防止、駐車場、床下構造など

こうして並べて考えた時に、理想の住まいのあるべき姿が少しずつ見えてくると思います。優先順位を上位から決めて行くのも有効な方法だと思います。
漠然と建物を見学するより、基準ポイントを持つのがコツです。

その上でデザイン性というものは、星の数ほどパターンがあります。
ハウスメーカーと工務店での比較も、全国から見れば近隣で観た数の運になってしまいます。もし気に入った家が無ければ、注文住宅という選択肢もあります。

2-2. 構造(2×4工法と在来工法の違い)

ハウスメーカーと工務店どちらも様々な工法を採用しています。
建物によって合う工法を使い分けている会社もあります。

<在来工法>

字の意味の通り、日本の伝統的な建築方法です。柱、梁、筋がい、耐震強化金物を多用した工法です。

壁はあとから造作し壁は左官屋が塗ります。太い柱を表すことから和室の造りがはじまりました。床の間や縁側など落ち着いた魅力があります。

もともと瓦の重量に耐えられるように設計されている為、日本家屋には最も適した工法で、自由に設計出来る為、複雑な形をした土地に建てる際にも多く採用されます。

<2×4工法>

もともと外来工法の為、2インチ×4インチの角材サイズが由来です。

柱を建てるのでは無く角材を内蔵した壁面を組み合わせ、枠組壁工法によって強度を増していきます。簡単で工期が短く耐震性、気密性、コスパにも優れているのが特徴です。

洋風住宅向きですが、壁寸法が決まっているなど企画性が強い為、細かい自由設計には不向きです。

工法的にどちらが優れているかは日本に馴染むまで色んな説がありましたが、どちらも最大限に特徴を活かせるかどうかにかかってます。
熟練した正しい知識と技術を持った職人が施工した場合、大きな差は全てにおいてありません。

2-3. 意外と盲点な床下環境の重要性

いくら建物が優れていても、何年か後にカビやシロアリの被害に悩まされるといった事にならないように、いくつかの注意点があります。

<シロアリ・カビ・結露の原因>

  • 雨や曇りの多い地方や、山を背にした立地は湿気が溜まりやすく乾きにくい環境です。
  • 床下の湿気を遮断していない。
  • 基礎コンクリート内の通気性が悪い

ハウスメーカーと工務店に係わらず業者によって、これらの床下環境を充分に考えて施工されているかが隠れた重要なポイントです。

<防止対策>

  • 基礎パッキン
    基礎コンクリートと土台の間に硬質樹脂性のパッキンを挟み、通気を図る工法です。
  • 通気口の数と向き
    床下内の通気の流れを考慮した場合、適した数と東西南北の向きがあります。
  • 床下サーキュレーターの設置
    床下に溜まった空気と湿気を拡散し、乾燥状態を保ちます。
  • 防湿シート
    簡易的な方法ではありますが、乾いた地域では充分に湿気を遮断します。
  • ベタ基礎
    床下全体を鉄筋下地コンクリートで施工する基礎構造です。耐震補強にもなり、地熱からの湿気も遮断する効果があります。

2-4. 価格比較

建築費比較

このグラフは某大手住宅メーカー3社の、図面と仕様書、見積書を入手し、

それと同レベルの家を地元工務店に見積もらせ、
そのデータを元に作成しました。

引用元:家づくりを応援する情報サイト

価格だけで言えば圧倒的に工務店の方が安い場合が多いです。

3. ハウスメーカー 、工務店 どちらがいい?選び方

ハウスメーカーと工務店の比較

いくら魅力的な宣伝をして業績を上げている大手企業でも、実際に施工するのは、現場にいる下請け職人です。つまりは職人魂と心意気に完成度の高さは、かかっていると言って過言ではありません。

3-1. 価格とデザイン性と信頼性のバランス

バブルで絶頂を迎えた住宅業界も、今や新築が益々売れにくい時代に突入しています。
各社が生き残りを懸け、必死な戦略を仕掛けていますが、人の一生を共にし、健康にまで影響を及ぼすマイホーム。

この業界において価格破壊を行った場合、いい事はあり得ません。実際に施工する下請け業者への限度ギリギリの工事費叩きは、大工さんの生活を圧迫するだけでなく工期を必要以上に焦らせた結果、欠陥住宅という悪循環に繋がる原因にすらなります。

あくまで、業界一部の話ですが、そういった最悪の例は残念ながらあるので業者選びには注意が必要です。

工事丸投げの下請けの、そのまた孫請け業者なども、普通にあります。よく工期が短い方がいいと、裏側をよく調べずに早いだけで業者を選ぶ方も沢山いらっしゃいますが、そういった場合、本来の理由としてはふさわしくありません。

3-2. 失敗しない家選びにふさわしい月数と内容とポイント

(はじめの3か月~4か月)

  • 先ずは自分の理想のマイホーム像を、自分が知る事が大事です。
  • 理想の優先順位を箇条書きにしてみましょう。
  • 理想像にふさわしい工法を知りましょう。
  • 先ずは工務店もハウスメーカーも両方、選択肢にしておきましょう。
  • 価格の安さに飛びつかないことも重要です。
  • 住んでいる地域の湿気にふさわしい基礎工法を知りましょう。

(3か月~4か月)

  • 情報収集と実際の建物見学会に参加しましょう。
  • 勧誘営業トークやパンフレットは参考程度にしておきましょう。

(3か月~4か月)

  • 工事を依頼する会社を仮に2~3社に絞り込みましょう。
  • 実際に工事を頼んだ場合、どんな仕事をする下請け会社なのか調べましょう。
  • 営業の人に頼んで現在、工事中の現場を見学させてもらいましょう。

(はじめの3か月の知識が活きる時です。)

  • 工事例現場を実際に見に行き、出来るようなら世間話程度にでも、住んでいる方に満足度など、お話しを伺ってみましょう。
  • 予算や借入先と相談し、最終的に1社に決定しましょう。

ここまで最低1年は、色々と日々勉強しながら検討する事をオススメします。

まとめ

ハウスメーカーと工務店の違い。いかがでしたでしょうか?

見た目のいい表では無く舞台裏の会社体系や施工現場や技術レベルや誠実さを知る事、それらを理解出来る最低限の知識を持つ事が、どちらを選ぶにしろ、最も重要です。

そうすれば、他社との比較などを通して妥当な値段というのも少しずつ理解できるようになります。これからの建築会社が生き残っていくには誠心誠意で、良い評判をどんどん上げるしかありません。

そういった危機感を持って一生懸命やっている会社が大きさに関係無く沢山ありますので是非そういう会社を見つけて理想の家を相談してみてください。

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記事更新日:2017年03月02日

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